Book review 実力が発揮できないと悩む人は絶対に読むべき本!

スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法」

シャザド・チャミン著/ 田辺希久子訳

前向き思考の内なる抵抗勢力にいかに打ち克つか?

そのわかりやすくすぐに実践できる方法論とツール集がここにある!

 

書籍紹介文

本当はもっとできるはずなのに・・・

実力が発揮できないと悩んでいませんか?

 

本書は、自分の中にある、自分を批判する「妨害者」を弱め、賢者という新しい視点を見出すことで、本来持っている実力を100%引き出すための方法を指南する一冊です。

 

この本では、自分の実力を発揮できない原因は、
自分の中の「妨害者」が原因だと書かれています。


私の中には、特に「犠牲者」、「優等生」という妨害者が強いと感じました。

この自分の中の妨害者を弱めて、賢者を強くしていくと、
本来の自分を取り戻し、実力を発揮できるとのことです。

多くの人は、自分の中の妨害者がいなくなったら、
自分を律するものがなくなってダメ人間になってしまうと感じるらしいのですが、
(私も、全く同意見でしたが)
それも妨害者の言葉だから惑わされてはいけないと、先回りするように書かれています。

 

自分の中の妨害者が見つかったら、それに名前をつけて「ラベル付け」をすると、それが妨害者だと認識できるようになるとのことです。

「犠牲者」が強い私は、

「悲劇のヒロイン」→悲劇のヒロインといえば「小公女セーラ」と連想し、この妨害者に「セーラちゃん」と名付けることにしました。

 

「私、こんなに頑張っているのに誰も気づいてくれない・・・」

こんな感情が出てきたときには、

「あ、セーラちゃんだ。こんにちは!」と、名前を読んで認めてあげるようにしました。

 

すると、確かに、自分を客観的に見ることができるようになります。

感情的に嘆き悲しんだり、失望して何も手につかなくなるということが少なくなるのです。

感情が落ち着くと、今何をすればいいか冷静に考え始めることができます。

やっと、賢者の視点で考えることができるようになるのです。

賢者の視点とは、あらゆる結果、あらゆる状況を贈り物、チャンスとして受け入れる視点のことです。

 

そして、賢者を強くするワークとして、
「三つの贈り物」というテクニックが紹介されていました。

逆境と思われる状況を贈り物ないしチャンスに変えるシナリオを、
3つ考えるというものです。

「親から愛情や良い教育環境を与えられなかった」
という妨害者(被害者)の感情が強いので、
これで実際にやってみました。

 

1.親から与えられなかったから、自分で考え探しだす能力を鍛えられた。
2.与えられなかったから、たくさん失敗してそこから学ぶことができた。
3.与えられなかったから、たくましく、逆境でもへこたれない精神力を鍛えることができた。

 

このワークを実際にやってみると、
「人生はすでに私に最良のものを与えてくれている」

と思えてきました。
なぜそんなことに気づかなかったのかと、
知らないうちに涙があふれてきました。


そして、すごく幸せな気持ちになっているのを感じ、驚きました。
「逆境はむしろチャンスだ」という言葉がすごくしっくり腑に落ちました。
「神は、私を成功させるためにこれを与えたもうたのだ」とすら思えてきます。

 

この「三つの贈り物」ワークは、効果絶大であり、即効性もありますので、

今、妨害者に悩まされている人はすぐに試してみてください。


心が本当に穏やかになり、明日への意欲がわいてきます。

 

PQを高めるために効果的な、PQ脳反復トレーニングも紹介されていました。

マインドフルネスのように、自分の身体や五感に注意を集中し、10秒以上集中するトレーニングです。これを毎日100回、22日間続けると、100%効果を実感するとのことです。

毎日100回、22日間・・・

最初はハードル高いなと感じましたが、やってみるとそこまで大変ではありません。

食事や歯磨きなど、毎日の生活で行っていることを全てマインドフルネスしていく感じになるので、仕事があっても、人と会う約束があっても、日々の生活をしながら行うことは可能ではあります。

ただ、すぐマインドフルネスするのを忘れて、他のことに意識が向いてしまうので、そこが難点です。食事、トイレなどのタイミングで、必ずマインドフルネスに戻るという風にすればうまくいくと書かれていました。

このようにして、PQ脳反復トレーニングも続けていきたいと思います。

 

 

【要約】 

第一章 ポジティブ・インテリジェンスとPQ

・ポジティブ・インテリジェンスとPQ

心はあなたの最大の味方であり、最大の敵でもある。

ポジティブ・インテリジェンスとはこの2種類の心の状態のどちらが優勢かを図る物差しである。

ポジティブ・インテリジェンスが

高い→心はあなたの味方として働いている

低い→その逆。マイナス方向に働いている

 

PQとは、ポジティブ・インテリジェンス指数(Positive Inteligence Quotientの略)

ポジティブ・インテリジェンスのレベルをゼロから100までのパーセンテージで示したスコアの事

 

PQが高いと、

免疫機能が高まり、ストレスに関係するホルモンの亢進が抑えられ、血圧も下がり、痛みも軽減され、風邪もひかなくなり、熟睡でき、高潔あるや糖尿病、心筋梗塞などの発症が抑えられるという。そうでない人より、10年近く長生きできる。

 

あなたの潜在能力は知能指数(IQ)や心の知能指数(EQ)のほか、技術、知識、経験、人脈などによって決まる。しかし、膨大な潜在能力の何パーセント活用できるかは、PQによって決まる。

PQを高めると

人生における多くの困難や課題を贈り物と受け止め、成功、幸福、心の平和を得るためのチャンスに変えることができる。

 

第2章 心の中の戦いに勝つ

 

【実践】 3個の行動ポイント

・妨害者の観察・ラベル付けをする

・「3つの贈り物」のテクニックをつかい、賢者の視点に切り替える

・PQ脳の反復運動(自分の身体や五感に注意を集中し、10秒以上集中する)

これを、毎日100回行う

一言まとめ

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一言まとめ